プレ更年期外来

まだ更年期ではないけれど、
めまい・頭痛・
疲れやすい・イライラ・・
女性の「プチ不調」
その症状、
「隠れ貧血症」かもしれません、
女性の一生は「鉄」との戦いです。

更年期って何?

20~40代前半の女性で、更年期と同じような症状を訴える人が増えてきています。 動悸・息切れ・疲れやすい・ほてり・発汗・立ちくらみ・めまい・頭痛・しびれ・イライラ・不安・不眠・朝スッキリと起きられないなど。更年期症状と同じような症状なので「プレ更年期」「プチ更年期」とも言われています。

「プレ更年期」の原因は?

「プレ更年期」の原因は?

隠れ貧血
機能性低血糖症
ビタミンB群不足
ストレス

女性は、人生で一番活躍する性成熟期に月経があるため、60%は「隠れ貧血」に陥っていると言われています。しかし、通常の血液検査をしても、ヘモグロビンは基準値内ですから「鉄が足りない」と指摘されることはありません。異常の兆しを発見することはできないのです。

鉄が不足すれば、全身の細胞に酸素が行き渡らず、細胞は酸欠状態になってしまいます。また脳内の神経伝達物質が作られず、情緒不安定になります。こんな時でも、甘いお菓子やごはんやパンを食べて仕事をバリバリこなし、育児、家事と忙しく働いてしまいます。糖質を摂るとイライラや不安がおさまり、一時的な満足感が得られますが、その反動として急激に血糖値が下がってしまい、さらに疲労感、不安感が出てしまいます。

この「鉄不足」と「機能性低血糖症」「ビタミンB群不足」が、多くの女性の心身を蝕んでいます。

「規則正しい生活、ストレス解消、栄養を改善してホルモン分泌を助ける

このように、実際の原因は、加齢による卵巣機能の低下ではなく、ストレスによる自律神経の微妙なバランスの乱れ、女性ホルモンの揺らぎ、一時的な低下です。女性ホルモンと相互作用のある自律神経を、上手に休んで整えましょう。

更年期を意識して、プレ更年期をうまく対策しつつ過ごせば、更年期以降、体にかかる負担も少なく、その後の生活も充実したものになるでしょう。

治療の流れ

ストレスが心身の不調の大きな原因になっています。当クリニックでは、精神面のケア、漢方療法・ホルモン療法(OC)オーソモレキュラー栄養療法などを行い、身体と心のメンテナンスをしています。

1、来院

問診票・プレ更年期チェックリスト記入
プレ更年期度、ストレス度をチェックいたします。
症状及びHRTのチェックシートを記入していただきます。

2、診察、ホルモン検査

漢方処方、OC処方、オーソモレキュラー栄養療法(サプリメント外来)

OCは、避妊目的だけではありません。
OCは、ホルモン量を安定させ、プレ更年期のホルモン不安定・不足による、不定愁訴を軽減させます。
女性のQOL(生活の質)を向上させます。

このような方、是非ご相談ください。

「プレ更年期」の症状は多彩で不安定です

身体の変化

生理の出血量が減ってきた、生理周期が短くなった、疲れやすい、痩せにくくなった、冷えやすい、顔がほてる、動悸・息切れ、頭痛、めまい、肩こり、トイレが近い・漏れる、性交痛、肌の乾燥・たるみ・くすみ、髪の毛のつやがなくなる

こころの変化

イライラする、くよくよする、小さなことが気になる、憂鬱になる、涙もろくなる、意欲が低下している等

PMS(月経前症候群)とは

「月経前3~10日間の黄体期に起こるさまざまな不快な症状で、月経開始とともに減弱あるいは消えるもの」とされます。

PMSの症状は?

  • 身体的症状

    • 下腹部膨満感
    • 疲れやすい・怠い
    • 頭痛・肩こり
    • 肌荒れ・ニキビ
    • めまい
    • むくみ・体重が重い・1日中眠い
  • 精神症状

    • イライラ・攻撃的
    • 憂鬱
    • 感情のコントロール不良
    • 甘いもの・炭水化物の過食
    • 集中力の低下
    • 無気力

PMSの原因

GABA作動性及びセロトニン作動性神経系の関与
特に月経周期(エストロゲンの変動)に伴うセロトニン分泌不足とGABA不足
「隠れ貧血」・「機能性低血糖症」・「ビタミンB群不足」女性ホルモンの乱れ

当院でのプレ更年期・PMSの治療

1、漢方
2、低用量ピル・超低用量ピル(LEP)、低用量経口避妊薬(OC)

月経周期も整い、月経量・月経回数も減ってPMS症状の緩和に役立ちます

3、オーソモレキュラー栄養医学

OC/LEPでの改善は約7割です、かえって具合が悪くなったり、副作用の出る方もいらっしゃいます。
やはりベースに横たわる「隠れ貧血」「機能性低血糖症」「ビタミンB群不足」をまず整えておくこが大切と考えます。
鉄とビタミンB群を補給し、糖質の摂取を減らすだけで元気になる女性は多いのです。
オーソモレキュラー栄養療法とOC/LEP・漢方との併用も可能です。